さくら名所百選の地「一目千本桜」

清流・白石川と残雪の蔵王連峰を背景に咲き誇る「一目千本桜」は、町のシンボル的存在。
大正12年に、高山開治郎氏の寄贈により、千本余りの桜を植樹。
その姿を目にしようと、開花時期には多くの観光客が訪れます。令和5年には、植樹からちょうど100年目を迎えることができました。
昭和62年 4月 河北新報社より「宮城新観光名所百選の地」に認定
平成 2年 3月 日本さくらの会より「さくら名所百選の地」に認定
平成 6年12月 読売新聞社より「新日本街路樹百景」に認定
平成14年 8月 読売新聞社より「遊歩百選」に認定

おおがわら桜まつり

清流をたたえる白石川と残雪の蔵王連峰を遥かに望み、毎春私たちの目を楽しませてくれる白石川堤の「一目千本桜」。
春のうららかな日をあびて一斉に咲き誇る並木道は壮観です。
また、ライトアップされた夜桜が川面に映え、その幻想的な美しさは深く心に染みいることでしょう。
桜の開花時期に合わせ、おおがわら桜まつりを開催し、県内外の方々に白石川堤の「一目千本桜」を紹介しています。


お花見屋形船 ※現在は運航しておりません。

お花見屋形船の運航時間 10:00~16:00
※桜の開花状況により9:00〜17:00
桜まつり会場から下流の韮神堰手前までの往復約2.3kmを運航

料金 1,500円(大人)、800円(小学生)
※お花見屋形船の予約はできません。
※強風雨天時は運休の場合があります。

夜桜ライトアップ

夜桜のライトアップ 18:00~22:00
幻想的な美しさを醸し出し、一味違う桜並木を楽しめます。

桜樹の保護

白石川堤の「一目千本桜」のテングス病予防を柴田農林高等学校で行っております。
昭和の初め頃から毎年行っており、現在の桜の名所になりました。その功績に対して日本さくらの会から昭和45年4月に表彰されています。
また、大河原ライオンズクラブは昭和54年発足以来、白石川堤の桜並木の補植を毎年実施しています。

白石川の桜の品種

白石川の桜の品種は殆どがソメイヨシノで、シロヤマザクラが1割ほど混じっています。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種と言われており、江戸時代末期に東京の染井(豊島区)の植木屋に現れ、全国に広まった桜です。
葉の出る前に大きな花が枝を埋めつくして華やかに咲きます。全国の公園や並木の桜は大半がソメイヨシノになっています。

桜づつみモデル事業

建設省(現国土交通省)より「桜づつみモデル事業」の指定を受け、大河原町字中川原~金ヶ瀬字川根までの1.6km間に平成5年10月に桜の木を植栽しました。

この桜は、日本さくらの会より「ベニヤマザクラ」「ソメイヨシノ」「ヤエザクラ」400本の寄贈を受けたものです。

高山開治郎の桜苗木寄贈

「愛郷奉仕ノ念止ミ難ク桜樹一千余本時価四千円ヲ本町ニ寄付栽植ス」

大正12年、当町出身で東京に出て成功していた高山開治郎が白石川堤に桜苗木を寄贈したことを記念して、大河原橋下に立てられた「桜樹碑」に刻まれた碑文の一部であります。
上京後もふるさととの交流を続けていた開治郎は、この年の白石川堤防竣工の知らせに、何十年後の桜の名所とすることを夢見て、東京から2人の植木職人を同伴し、町の職人と共に白石川の堤防に1,000本余りの桜の苗木を自ら植え込んだのであります。
いま彼の努力は樹齢約90年の桜となって見事ふるさとに花開いています。